すこし更新が遅くなってしまいましたが、先週 BASE 社で行われた PHP Way #1 に参加してきました。
https://base.connpass.com/event/73588/
まず、SGE CTO 白井さん (@goodoo)、コネヒト CTO 島田さん (@tatsushim)、BASE CTO えふしん (@fshin2000)さんがそれぞれ自社と PHP についてお話し、そのあとにお三方のトークセッション、懇親会という流れでした。
以下、各社の発表スライドです。
個人的には、どれも素晴らしい内容だったと思います。
皆さんの発表を聞いて個人的な所感。
最近の PHP の良さとしては
- PHP コミュニティの懐の広さ– 習得コストの低さ
- PHP 5 -> PHP 7 のバージョンアップによるパフォーマンス向上
- PHP 7 で少しずつ型を得つつある
あたりが大きく、たとえば現状 PHP 5.6 で書かれているプロジェクトをあえて Ruby on Rails や Python で書き直すという判断はしづらいのかなと。PHP を使っているプロジェクトと聞くと、一般的にはあまりポジティブな印象を持たれませんが、それはおそらく「習得コストの低さ」が起因となる「経験値の低いエンジニアが書いたメンテナンス性、可読性の低いコード」を引き継ぐ体験を過去にしたことがあり、それがとても辛いものだったのではないかなーと。ですが、「ちゃんと使う」という前提であれば、初学者に優しくパフォーマンスも良い言語というのは、純粋にそれは良いものなのではないかなとも思うわけです。
また、PHP エンジニアの採用について話されていたなかで印象的だったのは
- 若手の PHP エンジニアが減っている -> PHP エンジニアの高齢化
- サービスが好きなエンジニアが減っている
とのことで、たしかに肌感覚としては同意せざるを得ない思いです。では、どのように PHP エンジニアを増やしていくのがよいのか?という話になったときに、カッコイイプロダクトを PHP で作る、インパクトのあるものを PHP で作るなどしてトレンドをガッと持ってくるという話になったのが記憶に残っています。
現状の日本で、自分が今若手だとしたら PHP をあえて選ぶかな?というのは正直なところで、「なんかイケてないっぽい」言語に手を伸ばすかと言われるとうーんと思ってしまうわけです。
その「なんかイケてないっぽさ」を出しているのは PHP を書いている自分たちではないか?というのは自問しないといけないなと思いました。というのも、イベント中に「まずは自虐をやめるところから」という内容をツイートされているのを見て、それはまさにそうだなと思いました。言語のイケてなさを免罪符にしていないか?自分がもっと○○でないのは、PHP だからだという言い訳にしていないか、というのは意識しないといけないなーと。
みなさん揃って仰っていましたが、「そのとき、そのときで適切な技術選択をすることがいちばん大事」で、PHP はその中の選択肢のひとつです(あえて外す理由はないかなと思います)。
僕たちエンジニアの使命は、顧客に価値を届けることが何よりも大事で、言語選択は手段であるというスタンスの島田さんの話にいたく感銘を受けました。自分はそこまで目的志向になれているか?ユーザをないがしろにしていないか?そもそもなんのための技術なのか?というところを改めて考え直すいいきっかけを頂けたと思っています。
PHP に限らず、適材適所を選択し続けられるエンジニアでいたいなと切に感じました。
個人的には会社の技術広報などに携わり始めたこのタイミングで参加できたことはとても有意義でした。#2 #3 が継続して開催され、世間の認知が少しずつ変わっていくといいなと思います。
最後に、我らが先生 @a_suenami のエントリへのリンクで締めくくりとさせて頂きます。