【バンコクでぼったくり編】30万円2ヶ月間、全部現金、東南アジア。

どうも。@serimaです。

初日明けて、起きたら時計の針は10時をさしている。夜明けまでガンガン鳴り響いていたクラブミュージックは止んでいた。

窓には鳩が。日本の鳩と変わらないなあ。

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まともにお湯が出てこない共同シャワーで目を覚ました後、朝食を求めて通りに出てみた。夜とはうってかわって観光客は少なく、現地の人が道を掃除したり、子供たちもあくせくと働いていたりと別の慌ただしさに包まれていた。近くにあった屋台でチキンライスを注文し、がーっとかっこむ。屋台の醍醐味、安くてうまい。

さて、今日はインターネットが繋がる安宿を探し、次の目的地を決めなくてはと思い、フラフラしているとTukTuk(三輪タクシー)のおっちゃんが声をかけてくる。

「どこ行くの?」

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バンコクには昨日来たばかりだと告げると、どうやらこのあたりの観光名所を案内してやるから、乗って行ってくれと言っているようだ。

いくらで?と値段を聞くと、いいよいいよとウヤムヤにされる。ついつい、まあいいかと流れに身を任せ乗り込んでしまった。

このときから少し怪しいなと思っていたのだが、2~3ヶ所ふつうの寺院に連れていってくれたので、騙しているわけではないのかなと少し信用してしまった。

その後、次に行くところをまだ決めていないという話をしたら、旅行代理店に連れていってやるというので少しモヤモヤしながら、結局連れていってもらった。

旅行代理店に着き、次に行くところをまったく決めていない事を伝えると、ものすごい勢いでプランを提案してくる。こちらが悩んだりしているとすかさず、こっちのプランはどう?と考える時間を与えてくれない。

しかも、やたらとパッケージにしたがる。これとこれとこれをくっつければ1ヶ月分のプランができるヨ!とゴリ押ししてくる。

1ヶ月先って・・・。本当に大丈夫なのか?と思いつつ、話を聞く。他にも欧米人のお客さんはいるみたいだし、完全に詐欺の会社ではないんだろうなと自分を納得させていた。

勢いに負けず、きっぱりと断ればよかったのだが、早く次の目的地を決めなくてはという焦りもあったので、正当な価格なのか分からないけど、まあ初めてだし、少し高いくらいなら仕方ないかと思うことにしてチケットを手配してもらうことにした。

そこで手配してもらったチケットが、・バンコク~チェンマイのバスチケット・チェンマイからチェンライ(フエイサイ)のバスチケット・ロッジの宿泊チケット・チェンライからメコン川を下るスローボートで、パクベンで一泊し、ルアンパバンまで行くというチケット・ラオス入国ビザ取得代行(後で知ったことだが、本当は日本人は取得する必要がない。)

それぞれスケジュールは比較的自由に組めると言うので、まあいいかと思い250ドルくらい?で購入。(最後の最後まで疑っていたので、結局2時間以上かかった。)

明日の夜7時にまたここに来てくれ、と言われた。どうやら、チェンマイ行きのバス乗り場までここから送迎してくれることになっているらしい。

さて帰ろうと思い外に出ると、驚くことに先ほどのドライバーのオジサンがまだ待っているではないか。2時間以上何してたんだ?どんだけヒマなんだ。

正直、このオジサンとは早くおさらばしたかったのだが、待たれてちゃ逃げようがないと諦め、もう一度乗ることにした。

ちょっと高かったかもしれないけど、次の目的地が決まったので、少しだけ気持ちが晴れやかになっていた。

ドライバーのオジサンが、次が最後だと連れて行ってくれた場所(まだ観光は続いていたようだ)は、特に見るところもないような寂れた寺院。

なんだろう、と思ってうろうろと歩いていると、ベンチにはとても怪しげなオジサンが座っている。話しかけてくるなよ、と思っていたら、案の定話しかけられてしまった。

軽く自己紹介を交わすと、そのオジサンはカリフォルニアでタイレストランを経営しているコックだと言う。

しかし、何故か人差し指の爪は5cmぐらい伸びているわ、ヒゲも汚らしい感じで整えられてないわで、とてもコックなどには見えない人だったので、そんなあからさまな嘘つく?と笑ってしまった。

少し話をしていると、実は今日はタイで年に1度の宝石のセールの日で、それが今日で終わってしまう。買いに行こうと執拗に誘ってくるではないか。やはり怪しい人だった。

自称コックの話を断りながらTukTukの場所まで戻ると、ドライバーも実はグルだったようで、どこに隠し持っていたのか宝石屋のパンフレットを見せてくるではないか。

しばらく押し問答していると、半ば強引に連れていこうとするので、NO!!と強烈に言って断った。今までの分、タクシー代いくらだ?と聞くと10B(=30円)だと言っていたので払ってさっさと逃げた。(今思うと、10Bって明らかにおかしい。オジサンには旅行代理店からマージンがもらえるのかな。)

まさにこの手口ですね。

逃げたはいいものの、まったく知らない場所で降ろされてしまったので、いろんな人に道を聞いてなんとか宿まで戻ってきたころには本当にクタクタ。

その足で、初日に見つけた甘ったるいアイスコーヒーが飲めるカフェへ行き、なんとか落ち着きを取り戻す。

さっきの旅行代理店のチケットは適正価格なのか、インターネットで調べてみると、やはり予想以上に高く買わされていて、もしかしたら2倍くらいぼったくられたかもしれない。早速東南アジアの洗礼を受け、なぜあの場面で断らなかったのか、ひどく後悔した。その日は、もう人間不信(タイ人不信)に陥ってしまい、宿から一歩も出ることができませんでした。

一人で悶々と考えた末に、買ってしまった物に対しての考え方を変えることに。その時、お金を出したってことは少しでも欲しかったんだよ、手に入れられてよかったじゃないか、と。

あの時は、このようにすることでしか、自分もタイ人も受け入れる方法がありませんでした。

さて、明日は無事に怪しすぎる旅行会社にもう一度行かなくてはならない。騙されずに無事に辿りつけるのだろうか。

不安ばかりが募るなか、日本の音楽を聞きながら眠りに落ちることにした。

(今回は写真が少なくてすみません。余裕がなかった証拠です。笑)

*面白いサイトを見つけた。タイに行く際はお気をつけて。 タイでの旅行トラブル集 目次